Python 三角形の面積を計算する関数

Pythonで三角形の面積を計算する関数を定義して使ってみる

概要

 Pythonプログラムで「自作の関数を作る(定義する)」「作った関数を利用する(呼び出す)」コード例を示します。
 (数学で学習する "yはxの関数である" の関数とは異なり,プログラムでは「機能」のことを関数と呼んでいると思ってください)

三角形の面積を計算するプログラム

base = 10
height = 5
area = base * height / 2
print("area =",area)

 このプログラムを実行すると,変数に代入した値の計算結果を表示します。
 値を変えて何度も計算したいときに,同じ記述を繰り返すよりも「関数」という仕組みを使うとコードをすっきりと記述できます。

三角形の面積を計算する関数

# 関数の定義
def triangle_area(base,height):
    area = base * height / 2
    return area

# 関数の呼び出し
ret = triangle_area(10,5)
print(ret)

ret = triangle_area(20,5)
print(ret)

実行結果

25.0
50.0


  • 関数の定義(あらかじめ処理の内容を記述しておく関数の本体です)

 関数を定義するときは,次の形式で記述します。

 コード例で独自に作った関数名が triangle_area です。呼び出し時に関数に渡される変数を引数と呼びます(カッコ内の base と height が引数です)。この関数の中で面積の計算結果を変数 area に代入して,戻り値として area の値を呼び出し元に返します。

  • 関数の呼び出し(呼び出しで実際に関数の処理が行われます)

 関数を利用するときは「関数名(引数1, 引数2, … )」で記述します。
 コード例では引数の値を変えて,2回 triangle_area関数の呼び出しを行っています。戻り値は変数 ret に代入して計算結果として表示しました。


参考 関数呼び出しの例

# 関数の定義
def triangle_area(base,height):
    print("[triangle_area] base =",base, "height =",height)
    area = base * height / 2
    return area

# 関数の呼び出し
ret = triangle_area(10,5)
print("area =",ret)

ret = triangle_area(20,5)
print("area =",ret)

# 引数は変数でもよい
a = 30
b = 10
ret = triangle_area(a,b)
print("area =",ret)

# 関数は色々な場所で呼び出せる
print("area =",triangle_area(7,3))

実行結果

[triangle_area] base = 10 height = 5
area = 25.0
[triangle_area] base = 20 height = 5
area = 50.0
[triangle_area] base = 30 height = 10
area = 150.0
[triangle_area] base = 7 height = 3
area = 10.5

 
<2023-01-10追記>
※関数を定義して呼び出すときは,コードの記述位置に注意しましょう。

 
 Pythonのプログラムは1行1行読み込みながら実行される(インタプリタとよばれます)ので,関数定義の読み込み前に関数呼び出しが行われるとエラーになります。