Python pipが動作しない場合の対応

「pipは内部コマンドまたは外部コマンドとして認識されていません」

 Pythonでグラフ描画をできるようにするなど,パッケージ(ライブラリ)を追加したいときにはpipコマンドを実行します。pipコマンドを実行したときに,Windows環境で以下のようなエラーになった場合の対応について記載します。

C:\Users\xxxx>pip install matplotlib
'pip' は、内部コマンドまたは外部コマンド、
操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。

エラーの理由 PythonのPathの設定がされていない

 Pythonのインストール操作時に,Windowsの設定(環境変数 Path)にPythonやpipコマンドのある場所を登録する必要があります。
 登録操作は,インストーラーのチェックボックスにチェックを付けてインストールするだけで可能です。
 Python自体がインストールされていない場合も,同じ手順でPathを登録してインストールしてください

インストール時のチェック箇所

 Pythonインストーラーを起動して,次の画面が表示されている場合は,画面下部の「Add python.exe to PATH」にチェックを付けてからインストールして完了です。Python 3.10までのインストーラーでは「Add Python 3.x to PATH」の表示です。今後も見た目の変更があるかもしれません)
 

 pipコマンドがエラーになったコマンドプロンプトを一旦終了させてから,再度コマンドプロンプトを起動してpipコマンドを試してください。

 

Pythonインストール済みのパソコンでPathの追加

 すでにPythonをインストールしている状態でもPathは追加できます。
 インストールに使ったインストーラーをもう一度実行してみると次の画面が表示されます。
 インストーラーがなくても,Windows設定の「アプリと機能」からPythonを選んで「変更」ボタンを選択して同じことができます。
 
 
 

 処理はおそらく即完了すると思います。
 pipコマンドがエラーになったコマンドプロンプトを一旦終了させてから,再度コマンドプロンプトを起動してpipコマンドを試してください。

 

【参考】Pathの確認手順(詳しく知りたい人向け)

 Windowsの検索ウィンドウ(スタートボタン横の虫眼鏡アイコン)に「path」を入力すると,「環境変数を編集」から環境変数のダイアログを開くことができます。インストーラーで追加したPathが設定されていることを確かめてみましょう。
 
 
 

 

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